株やFXの初心者・入門ガイド

株・Fx・仮想通貨を中心に情報を発信するトレード入門サイト

株式分割による株価への影響は?メリット・デメリットなど

      2015/11/13

LINEで送る
Pocket

株式分割による株価への影響は?メリット・デメリットなど

買いたい株が株価が高くて買えなかった!もっと安ければ良いのに!と思った経験がある方は少なくないかと思います。

一方、どこかの企業が「株式分割」を行ったという経済ニュースを耳にすることもありますね。

そんな株価を安くする株式分割。なぜ企業は株式分割を行うのか?そこには投資家にとってどんなメリット・デメリットがあるのかを見ていきましょう。

株式分割とは?

株式分割とは、1株だった株を2株や3株などに分割することを言います。

例えばあなたがある企業の株式を持っていたとして、その企業が株式分割したとします。

現在の株価が10000円だとして、1:5の株式へと分割すれば10000円の株価が2000円へと下がります。

しかし、2000円の株価でも1株から5株に増えるわけなので、あなたのその株の資産は10000円で変わりません。

では何故、企業は株式分割をするのでしょうか?

そのメリット・デメリットを見ていきましょう。

株式分割のメリット・デメリットとは?

企業が株式分割を行う理由はいくつかありますが、それは個人投資家が株式を買いやすくなるというメリットがあります。株式分割をして株価が下がるということは、今まで買いたくても買えなかった投資家の需要を取り込むことができ、その分だけ株価は上がりやすくなります。

◯株式分割をして、株価が上がる理由
 1.株価が安くなり、個人投資家が買いやすくなる
 2.買いやすくなった分、売ったり買ったりの流動性が高くなる
 3.株式分割をすると株価が上がるというイメージから、さらに買いを誘う

などが挙げられます。

株式分割のデメリットとしては、その企業が手続きが大変になることや、株式や投資家の管理も数が増えて大変になるということです。株主総会への出席者も増えるし、株主優待を贈る件数も増えてしまします。

しかしこれらは投資家にとってデメリットになりませんので、我々には特に問題ではないでしょう。

それでは先述した、株式分割によって株価が上がる理由を詳しく見ていきましょう。

1.株価が安くなり、個人投資家にも買いやすくなる

例を出してみると、2015年3月末、オリエンタルランドが1:4の株式分割を行いました。当時のオリエンタルランドの株価は30000円ほどで、単元株数(株を買える単位)が100株、ということは300万円の投資資金がないと、オリエンタルランドの株を購入することができませんでした。

投資の初心者や学生、個人投資家ではなかなか手を出せない水準です。

しかしオリエンタルランドは株式を4分割したことにより、約75万円の投資資金で株式を購入できるようになりました。そして一気に購入できる投資家が増えることに。

加えてオリエンタルランドの株主優待は、ディズニーランドの1DAYパスポートと人気があり、優待目的で同社の株を欲しい人がたくさんいて、株式分割により株を購入できる人が増え、その投資家たちが株を購入して、株価が上がるという結果となりました。

2.買いやすくなった分、売ったり買ったりの流動性が高くなる

このように買いたい人が買えるようになったということは、株式を売りたいと思った時に買い手がおらず売れないのではという、不安要素が減ることになります。よっていつでも売却できるという安心感から、買うかどうか迷っていた投資家が安心してその株式を購入できるようになります。

これも株価の上昇要因になりますね。

3.株価が上がるというイメージがさらに買いを誘う

そして株式分割をすると株価が上がるというイメージが定着しており、株価が上がると思った投資家の、さらなる買いを誘うことになり、株式分割が発表された企業は株価がアップしやすくなるのです。

その中には、デイトレーダーやイナゴ投資家と言われる、値動きがある銘柄に集まってくる投資家もおり、これも株価アップの要因となるでしょう。

【参照記事】
デイトレードの基本
「イナゴ投資家」増殖中??イナゴタワーの意味や分類とは??

株式分割で配当や株主優待も拡充される?

株式分割を行うということは当然、配当株主優待にも影響が出ることになります。

例えば、100株で100円の配当が出ていれば、1:5の株式分割が起これば配当が500円になります。このように配当が5倍になればハッピーですが、そう上手くいくとは限りません。5分割されたとしても1株当りの配当も5分割される場合もあり、結局のところ配当利回りは同じということも多いです。配当については、その銘柄次第と言えそうです。

続いて株主優待も同じです。しかしオリエンタルランドの場合は、分割前は100株で2枚の1DAYパスポートがもらえていますたが、4分割後には100株で1枚の1DAYパスポートがもらえるようになりました。

300万円で2枚だったのが、75万円で1枚もらえる変更となり、優待のお得度が増した格好です。

株式分割バブルに注意!株式分割はタイミングが大切!

これまで株式分割があるのは良いことだ!ということを説明してきましたが、投資家にとって気をつけないといけないのが、株式分割バブルと言われる現象です。株式分割をするというのは良いニュースとなりますが、気をつけないといけないこともあるのです。

それは、経営陣が株式分割による株価のアップを目的として、バンバン株式分割を行ってしまうこと。過去にもライブドアやその他のIT企業に多く見られた手法ですが、これでは一時的に株価は上がりますが、徐々に市場や投資家の信頼を失うこととなり、長期的にはマイナス効果となってしまします。

続いて株式分割をするタイミングでは、業績が拡大、株価も順調に上がっているような状況に適度に行うことが重要です。業績があまり良くなく、株価もふらふらしている時に株式分割をしてしまうと、低位株という値段の安い株式となってしまいます。低位株は昔「ボロ株」と言われていたことがあり、あまり良い印象を持っていない投資家もいます。

よって個人投資家に買いやすくするのはいいけれど、ブランドに傷を付けるほどの株式分割を行い低位株にしてしまうのは、リスクがあると言えるのです。

適度な株式分割と、そのタイミングが重要ということになります。

ユニクロを展開するファストリテイリングが株式分割をしない訳

低位株の反対、値がさ株の代表が、オリエンタルランドとファストリテイリングでした。そのオリエンタルランドは株式分割をして株が買いやすくなりましたが、ユニクロを運営しているファストリテイリングは依然、高い株価のままで株式分割をする気配がありません。

現在の株価は約50000円ですから、単元株の100株を購入しようとすると、500万円もの資金が必要となります。これでは個人投資家は手が出せない人が多いでしょう。

ではなぜファストリテイリングは株式分割をしないのでしょうか?

これは代表の柳井正さんや経営陣に聞いてみないと分かりませんが、推測するに、「日経平均寄与度」が関係しているのではないかと思います。

日経平均寄与度とは、225社の株価を単純に足して225で割ってだした日経平均株価に、どれだけ影響を与えているかという指標。

例えばファストリテイリングの50000円の株価と、250円の株価の企業とでは200倍もの寄与度の差が生まれることになります。そして同社の日経平均寄与度は1社で約10%とかなり高いことがわかります。

日経平均株価とは、政府や日銀も気にする指標ということで、日経平均寄与度の高いファストリテイリングには注目せざるをえない状況とも言えるのでは無いでしょうか。

間違ってもユニクロに逆風が吹く政策を行えば、ファストリテイリングの株価が下落して、日経平均株価も下落、政府や日銀にも逆風が吹く結果となってしまいます。

ファストリテイリングが株式分割をしないのは、そんな政府や日銀への影響力を保持するためではないかということも考えられます。

参照記事:日経平均寄与度とは?その計算方法と上位の銘柄ランキング

まとめ

以上見てきたように、株式分割とは市場や投資家から基本的に良いニュースとして捉えられ、株価アップの要因となります。

一番良いのは、株式分割の発表があってから買いに走るのではなく、保有している銘柄が株式分割をしてくれること。株価が上がったり、配当や株主優待にもメリットがある可能性も出てきてとてもハッピーです。

ぜひそんな優良銘柄に投資したいモノです。

ここまで読んで頂いてありがとうございました。

【おすすめ記事】
IFRS(国際会計基準)とは?IFRSの基本
貸株サービスの比較!メリットだらけの貸株とは?
テーマ株とは!?テーマ株の探し方など
クジラやクジラ買いの意味とは?年金系マネーや機関投資家たちが株価を左右する!?
「イナゴ投資家」増殖中??イナゴタワーの意味とは??

 - ブログ, 投資・株・FX・お金の勉強, 投資・株・経済の用語 ,